KATANAFile等の情報誌には1100タイプばかりが掲載されていて750Sは殆どデータが掲載されていないのが現状、部品流用などに参考になればと思い、個人調査や経験分で750SのDateやメンテ話をまとめてみました。
あくまで個人で調べたデータですので各々に確認はしてみて下さい

同車種の調べて欲しいデータがあったら→[Mail]にて問い合わせて見て下さい。
頑張って調べてみます。

刀の変化(1100S&750S)

1981 GSX1100SZ GSX1100Eの4バルブTSCCエンジンベースマシン(初期型)
GSX1100SZ
GSX1000SD
わずか3000台限定生産ののレースレギュレーションモデル
SZとSDかカラーパターンが異なる
1982 GSX1100SD エンジン黒塗りモデル。カラーは赤銀。
エンジンハンガーはフレーム溶接タイプに、シート材質をレザー調に、ホイール形状は星形から6本スポークに変更されている。
GSX750S
GSX750SS
国内モデル第一期刀当時の様々な規制により、1100ccとは大幅に異なる。特徴は通称耕耘機ハンドルと呼ばれるアップハンドルとスクリーンの無いフォルム。チンスポイラーも無い。
「※昭和の刀狩り」事件後、スクリーン装着の認可が下りてからスクリーン装着仕様として販売されたのがSSモデル
1983 GSX1100SE テールカウルの色が紺から黒に変更。大量生産品でその辺で見かけるのは大体コレと推測される。
GSX750S2 750Sに比べホイルが星型から6本スポークに変わり、サイズがフロント16、リア17に(750SはF19、R18)変更しカラーリングもガンメタ化されている。耕運機ハンドルも若干下がり気味の物に変わり、トップブリッジにボルトオンタイプになる(750Sはインナークランプのみ)。
エンジンも少量のPowerUPもしている3PS↑72PS
通な話、実はタンク形状も若干違う。
1984 GSX750SIII 750Sの革命的(一部の刀ファン方々には致命的)モデルチェンジ。通称サンガタ。特徴的変更は以下の通り
@大胆な流線型化とウィンカーをカウル埋没式に変更。
Aヘッドライトがリトラクタブル(開閉式)タイプに変更。
Bフレームは角型パイプダブルクレードルタイプに変更
Cフレーム変更に伴いリアサスペンションはモノショック化。
Dエンジンは半油半空冷とも言われるタイプ、オイルジェット・ピストンクーリング仕様。
Powerは77PS。
1985 GSX750SW あまりの大胆なモデルチェンジの為、刀ファンからの不評が殺到したV型をSUZUKIが仕様変更したタイプ。
と言っても全体的にS型同様のカラー、銀色化したのみ。
750Sの最終型となる。
1987 GSX1100SM
GSX1100SL
スズキ70周年記念のアニバーサリーモデルで限定1000台。
外見上の変更点はほぼ無く以下の仕様変更が挙げられる。
@ANDFブレーキラインがステンメッシュ化。
Aブレーキパッド、とシートバンドの材質変更。
Bブレーキレバーのアジャスタブル化。
C前後サスペンションの設定変更。
ホイール形状は再度星形に戻り、タイヤは前後メッツラー製に変更(それまではミシュラン)。

SLは実は人気が高かった為に引き続き生産したSMモデルである。
1991 GSX1100SSL SLの別カラーモデル。赤銀
1994 GSX1100SR

国内仕様1100Sの第一期モデル。
変更点は以下の通り
@Powerが111PSから95PSにDOWN。
Aオイルクーラー標準装備。
Bクラッチレバー硬度のクレーム対策仕様パワーアシストクラッチ追加。Cこのモデルよりリアショックは別体タンク式。
Dキャブレターの精度がUP、設定変更。
尚、このモデル販売開始と同時に輸出仕様の生産を中止されている。

2000 GSX1100SY 限定1100台の国内仕様1100刀。通称ファイナルエディションもしくはFE刀。これを最後にGSX-S型は生産を終える。
@SRベースでブレーキ部を大幅変更。300Φディスクローター&4ポットキャリパー化。
Aホイルのリム形状変更におけるチューブレスタイプ化。
Bタンデムステップマウントフレームがボルトオンで着脱可能。
CタンクのSUZUKIロゴがテカテカである。
-備考-
1100SはSRとSYは国内仕様、それ以外は輸出仕様車。
750Sの輸出モデルは750S2型と同じ仕様との事(未確認情報)


[刀狩り事件(昭和の刀狩り)]のお話

今考えれば馬鹿げた話ではあるが、当時の刀乗りは侍魂持ってなければ乗ってられなかったと言う話。

その昔、当時国内では750cc超の大型バイクには自主規制があり、大型バイクである【刀】の国内デビューが750ccからとなったのはその為であるとの事。
当時の自主規制は刀の姿を大幅に変えてしまうものであり、ようやく販売された750Sのその姿は1100Sのソレとは大幅に異なり刀を待ち望んだ多くのファンを_| ̄|○←こんなにしたのである。ガッカリの原因の代表例は以下の通り

@スクリーンがネェヨ・・・_| ̄|○
Aチンスポイラーもネェヨ・・・_| ̄|○
B刀ロゴがネェヨ・・・_| ̄|○
Cなんぢゃぁっコノふざけた(耕運機)ハンドルはっ!!ヽ(`Д´)ノザケンナコラー


補足だが、 刀のエンブレムステッカーが無かった件については「過激」との理由から認可が下りなかったとの事。もっそい地味ヤン・・・。

とにもかくにも、上記の関係から750S刀ユーザーの大半が規制に反旗を翻しクリップオン(セパレート)ハンドル化した事にキレた当局が、クリップオンハンドルを装着した刀を集中的かつ徹底的に取り締まるという事態が起こったとされる。
これが通称「昭和の刀狩り」事件と言われる、この国の二輪状勢における最大の痴態である((´▽`))ヶタヶタ
子供の喧嘩ぢゃあるまいしヨ…(; ̄_ ̄)



1100Sと750Sの相違点について
[マフラー]
1100Sと比較すると、まず目立って違うのが1番4番のエキパイ口径。750Sは溶接部で絞り込んで細くしてある。又、国内仕様1100Sと輸出仕様1100Sはエキゾーストの口径も異なる(給排気効率が違う)のと同じように、750Sとも大きく違う。
750Sのキャブレターのメインジェットの設定が排気量の大きく異なる1100Sと同じ事や、リミッターを持たない事から、パワーセーブ機構の1つにマフラーが大きく関係していると考えられる予感。



750Sのホイルサイズ情報検証
-純正ホイールのサイズの話-
一般的に(内々かも知れませんが)良く言われる話にフロントサイズ19インチ、リアサイズ18インチと言う物があります。国内仕様の750Sに関しては18インチですが、逆輸入モデルの750Sの場合は2型と同じでリアが17インチのよ〜です。


メンテナンスデータ
[注意]純正の状態の場合のデータです。部品流用等行ってる場合は別途専用データが必要な場合があります。

-フロントフォークOH用データ-
       - 750S1 750S2
Fフォークオイル量(cc) 227±4 253
Fフォーク油面(mm) 221 226
※オイルはカヤバG15、油面はインナーチューブ上端より最圧時の数値


-クラッチ関係対策方法-
下記の問題があり、クラッチが正常に動作していない場合の対策報告。
[要注意例]
・ギアが入ったり入らなかったりする。
・シフトアップorダウン時にガツガツと何かに引っかかる(感じがする場合も含む)。
・突如信号停止等停止時、クラッチ切ってても(チェンジレバーが硬くて)ニュートラルに入れられなくなった。
・ガランガランという音がタンク下方からするような気がする。

交換部品パーツ番号(最右端の数値は金額)
3 21251-49200 スペーサ 2450
4 09263-51002 ベアリング 1250
5 21411-45100 ハブ、クラッチスリーブ 6250
6 09140-24007 ナット 130
7 09167-25007 ロックワッシャ 120
8 09160-25022 ワッシャ 830
10 21451-31000 プレート、クラッチドリブン    ×8 740
15 21471-45101 シート、ウエーブワッシャ 290
16 21481-45100 リング、ストッパ 140
17 09164-00003 ウエーブワッシャ 430
19 16325-45001 スペーサ、オイルポンプドライブギヤ 420
20 09263-36002 ベアリング 760
22 09263-15003 ベアリング 370
23 09160-15015 ワッシャ 130
30 21212-24010 クッション、 100
-報告と注意-
@750S用のクラッチハウジングは1型2型共にメーカー廃盤で交換不可になりました。
軽傷であれば研磨で一度はもたせられます。継続して乗られる場合は今の内から同型かGSX750Eタイプのものをスペアで入手、取っておくと良いでしょう。1100Sの物は形状、口径、オイルポンプギアとの噛み合せが共に全く異なる為流用不可です。

Aクラッチハブの純正新規は結構バリやザラ付きが酷いです。その後のガタつきの原因にもなりかねないので、組み込む際は1500番耐水ペーパーなどにオイルを染み込ませて表面を仕上げてから組み込むとドリブンプレートが円滑に動いて具合が良いです。

B6のナットに関してはどうしても緩みが発生しやすい為(自分の物もかなり緩んでました)、1100Sの対策方法と同じように、面仕上げできっちり締まり込む構造のGSX-R750(油冷)用のナット[部品番号09159-24010(490円)]使用が好ましいです。交換時はハブがどうしても回ってしまうのでインパクト工具があると作業が早いです(ナット外すのにBOXレンチ32mmが必要)。

[左]GSX750S純正[右]GSX-R750純正。差額360円は伊達ぢゃなさそうです。
左GSX750S純正、右GSX-R750純正

Cハブやベアリングの状態が悪いとどうしてもハウジングの溝がガタガタになってます。大体上記の問題が発覚した場合には同様の状態になってる様子。1100Sのハウジング(多角ボックスレンチ状)と違い750Sのは円筒に立て切り溝形状なので、自分の場合ダイソーでダイヤモンドやすり(価格100円)を2本購入し、オイルかけつつ研ぐようにして研磨しました。
研磨前 研磨後
※写真をクリックすると大きな画像が表示されます。

[追記]
自分の刀の場合はハウジングよりもむしろハブに重大な問題がありまして、それを気付かずダマシダマシ乗っていたのがハウジングのガタつきに出たような感じでした。
画像はハブの状態です。糸鋸で刻んだような傷が入っている事が一目瞭然です。これではクラッチドリブンプレートが引っかかってしまいますね・・・。
左が取り出したハブ、右が新規です。3本もの深い溝のようなものが出来てしまってます。



-フロントブレーキライン-
当時物純正はパットの素材や消耗度合いにもよりますが、パニックブレーキ(本気ブレーキ)時でも殆どの場合においてフロントブレーキはロックしません。ABSなんてスバラシイ物が装着されているワケでもなく、元々がいかにブレーキ効かないかの裏付けとしては十分な物です。
機構的原因(重たいのは別として)追求をしてて、ホース自体が膨張率が高いのかブレーキを握るだけで大幅なホース膨張が視覚的に確認できる事に気付きました。確定では無いまでも、ここで油圧力が分散されてキャリパー内シリンダーを押し込む圧力が殺されていると考えてもあながち間違いでも無さそうと予感。
そこでバーハン化ついででホースの素材変更並びに出来るだけ油圧ロスが少なくなるようにライン取りの変更を行いました。

上の参考図面での赤い線が変更したライン取りです。同社SUZUKIのワークスラインと同じように取り回して油量を減らし極力ストレートに圧力が行くようにしてみました。ちなみに実際のホイ-ルは19インチ星型で、間違っても耕運機ハンドルではありません。まぁ現状は似たようなもんなんですが・・・。
アンチノーズダイブはホース交換の際にADNFキャンセラー使用して殺しています。パットはそのまんまです。
換装後の感想は
まるで別物。「停まる停まるよララァ」でした。

▼とりあえず使用した材料の参考です。予算組みの参考にでもしてください。(部品はイワサキにて購入)
材料(グッドリッジビルドアライン使用) 金額(単価) 使用個数
ステンメッシュブレーキホース 3870 2ケ
フィッティング20度角 1600 2ケ
フィッティング45度角 2300 1ケ
フィッティングストレート 1600 1ケ
バンジョーボルト 800 2ケ
バンジョーボルト(2ヶ挿し) 1000 1ケ
ホースの長さによって金額は多少違う場合がある物の、差額は役200円程度。
※フィッティング45度はマスターシリンダー側に使いましたが、自分の場合バーハン化してる&ニッシンマスターに変更してるので純正マスターとは取り出し云々で角度は車体の仕様で随分異なります。
※ブレーキフルードは800円ですねぃ。


昔のGSX系はアース不良が多くエンジンの始動に難が良く出てたそうです。
電送系の故障回避も兼ねてアーシングをしてみました。
元々の状態に比べ、ヘッドライト点けたまま及び冷え込んだ状態でのエンジン始動性は随分良くなった感じがします。
配線は大雑把にこんな感じです。

@エンジンヘッドカヴァーのボルトで1番&4番プラグの側のボルト
Aエアクリーナーボックス固定ネジ
Bセルモーター



キャブレター互換性関連
1100SやGSXR-750のVMタイプの流用をされる方が割と居られる様子なので、分る範囲でのデータをアップしてます。

1100SEと750S3のキャブがBS32(SS)
1100SZと1100SDのキャブがBS34(SS)
750S1/S2のキャブがBS32(SU)
らしいです。


各種機体別キャブレタージェットセッティングテーブルデータ
-GSX1100SM-
形式 BS34
メインジェット 112.5(#1,2,3,4)
メインエアジェット 1.2(1,2,3,4)
ジェットニードル 5D59
パイロットジェット #47.5

-GSX1100SR-
形式 BS34
メインジェット 100(#1,4) 97.5(#2,3)
メインエアジェット 1.2(#1,4) 0.6(#2,3)
ジェットニードル 5D59
パイロットジェット #47.5

-GSX750S1-
形式 BS32
メインジェット 112.5(#1,2,3,4)
メインエアジェット 1.2(#1,2,3,4)
ジェットニードル 5C32-3
パイロットジェット #42.5


キャブレター自体は初期モデルの1100SMと大体同じ構造で、マ二径は同じですがキャブ気筒間隔は1100と僅かに違うもののほぼ同一。
一応取り付けだけはポン付け可能との事(某ネット情報談)。※実際ポン付け可でした。

しかし、資料上のキャブの形式は同じ記載なのに形状は大幅に違うのが非常に気になるトコロ…精度上がってるってコトだろうか?キャブ形式区分の仕方を知らないから何とも言えませんが。

とりあえず1100SRキャブレターとの目立つ相違点は以下の通り。

・チョークワイヤーポジショニングが中央(2番)にある(750S1は1番)
・マニ側内口径がやや大きめ(肉眼判断、未計測)
・エア取り込み側の口型とエアジェットの位置
(以下は発見し次第UPします)


実際の比較写真はこの通り(上が750S1下が1100SR)▼

(写真をクリックすると拡大写真が見れます)
750S1
1100SR


フロント周り関係
ホイルサイズ変更に伴うデータ
同社SUZUKI系のフロント足回りにおける着脱流用は大体の機種が可能。
以下はベアリング同型確認済み車種。他YAMAHA系車種も同型が多数ある模様。

・RGV125/マローダー125
・ジェベル125/250
・スカイウェーブ250/400(’99)
・GN250/E
・アクロス/マローダー250
・RGV250(’89〜’99)
・グラストラッカー/ボルティ
・DR350/S/SE
・DR400
・バンディッド400(’91〜’95)
・GSX400Eカタナ/FEインパルス
・RG500γ
・DR500/S
・GS450/550D/E/EF
・GSX600F/RF600R
・GSF600S
・GSX-R600W(’92〜’93)
・DR650S/RE/REU
・SV650/S/X
・GS650G/GL/M
・サベージ/イントルーダー/デスペラード800
・GSX750/E/EF/ES/F/L
・GSX-R750/W(’86〜’95)
・GS1000/E/S(’78〜’81)
・GS1100S(’82〜’83)
・GSX-R1100/W(’86〜’97)
・RF900R
・GS1150E/ES
・GSF1200/S
・イナズマ1200
・イントルーダー1400/1500


↑の車体は
ステムベアリングが同型。
※新型分類のGSX-R600/750(’96〜’99)、TL1000S/R(’97〜’99)、隼は別企画の為流用不可。
CONTENTS

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